北川くりにっく

よもやま話

10月6日 赤い羽根募金

10月1日より、歳末助け合い運動、赤い羽根募金の運動が始まりました。
医師会でまとめて協力をさせていただいてはおりますが、当院では、それとは別に独自で「助け合い運動」に参加をしたいと思っています。受付に募金箱を設置しましたので、ご協力をお願いいたします。
当院では、生まれてきてよかった「地球」に優しいエコロジーと、育てていただいた感謝すべき「地域」に役立つボランティアに、小さな力ですが注いでまいります。
現在、ベルマーを集め、養護学校の設備購入に少しでもお役立て、また古切手を社会福祉協議会を通じて、地域に役立たないか、と活動を始めました。
皆様も、捨てればただのゴミの、ベルマーク、古切手を集めてみませんか?
ぜひ、当院にお持ちください。

9月1日 今日は「防災の日」 −防災対策はカンペキですか?−

地震が実際に発生し、まもなく「震度5強」の大きな揺れが来ると予想される場合に「緊急地震速報」というものがラジオ民放各社でも、本日から流されるとのことです。この速報の存在はこれまで聞いてはいるものの、実際のところ、速報があってから数秒の間に何をすべきか考えたことはあまりなかったのではないでしょうか。情報が間に合わない場合もあるようですが、もし当院の中で「速報」があれば、倒れそうなもののある場所(たとえばカルテ棚など)や、割れそうな窓ガラスから離れて、身を隠すことぐらいはできそうです。患者さんの居られる待合室や診察室には、倒れそうなものはあまりないはずですが、もう一度見直しをしてみたいと思っています。

また、この地域には、「東海」、「東南海」、「南海地震」という唯一予測することができる可能性のある地震の存在があります。その予測の情報には「観測情報」、「注意情報」、「予知情報」と段階がありますがご存知ですか?「予知情報」が発表された後に内閣総理大臣が「警戒宣言」を発令します。この「宣言」は発令の数時間から2・3日以内にマグニチュード8程度の大地震の発生が予想されることを意味します。さて情報が出た際の行動について考えたことはありますか?ちなみに当院では、「注意情報」の発令時には、緊急の処方、処置が中心となり、リハビリや、まだ始めていない内視鏡などの検査は、行わない方針です。院内にいらっしゃる患者様には帰宅をお勧めすることになります。もし予知情報(≒警戒宣言)が発令されれば職員も帰宅をさせます。この後は、事実上当院での診療、処方は不可能となります。患者様もこの時点では、医者へ行って薬をもらったり診てもらうというより、いつ来てもおかしくない大きな地震に備えて準備をしていただきたいと思います。夜間にこのような状態に陥ることもあるかもしれません。翌朝の職員は出勤せず、朝から当院の日常診療は行えないでしょう。私は常々言っています「いつ地震が来きてもおかしくないので、慢性疾患の患者様は4〜5日分の薬剤は確保しておいたほうがいいですよ。」と。特に、血圧や糖尿病(インスリン)ホルモン剤などの薬剤は、内服、投薬しないと危険なこともあります。また、安定剤や睡眠導入剤は持っていないことにより余計に不安になります。是非とも4〜5日分の薬剤は手の内に入れておくことをお勧めいたします。実際に神経質な方は、処方された薬を「非常持ち出し袋」に入れ、「持ち出し袋」の中にあった薬から飲むといった方もいらっしゃいます。一度、お考えください。

地震の情報が出たり、地震が発生すると、電話、特に携帯電話はつながらないでしょう。小生いつか、鈴鹿の山を登っているときにその地域に震度5の地震がありました。走って下山中で「震度5」に気付かなかったくらいでしたが、ふもとのお土産やさんではお土産が崩れ、ずいぶん驚いていました。その時点では携帯電話、公衆電話はまったくつながりませんでした。「災害用伝言ダイヤル」ってご存知でしょうか?お互いに安否を確認しあう程度のものですが、「171」も知っておいて損はないと思います。本日、愛知県医師会の無線システムによる災害想定訓練があり、中区医師会として小生も参加しましたが、少しビルの中に入ると電波の状況が悪く交信がすぐに途絶えてしまい、災害のパニック時にどのくらいの機能があるか定かではないと感じました。また停電したら、バッテリーもそう長くは持ちません。

大地震、大災害となったときにご家族が集まる場所は決まっていますか?平日昼の場合だけではありません。通勤通学の時間帯の家族の状況は把握できません。日曜日は家族ばらばらに行動していることがありませんか。小生、医師会の「救急関係」の視察で神戸を訪れる機会がありました。ある理事の先生は、阪神大震災の発災時に、「頭上の20型のテレビがベッドの上に落下してきた。頭部に落ちていれば即死であった。また。窓ガラスはすべて割れ、足の踏み場はなく、家の中に寝る場所はおろか座る場所もなかった。次々と余震に何度も襲われ、恐ろしくて家の中にはいられなかった。やむなく避難所へ行くしかなかった。」などとお聞きしました。これでは家で待機はできないかもしれませんね。「枕元には笛と懐中電灯、足元にはスリッパを置くだけでずいぶん違うはずです。」とおしゃられていたのが印象的でした。

やはり最終的には、大震災となった場合は、各個人の判断で、個人的にも、社会的にも行動をしなければならないでしょう。自分が助ける側にいるのか、助けられる側にいるのか。今日、今月はこれらのことについて少し考えてみたいと思っています。皆さんも考えてみませんか?

7月29日 40歳台最後の夏・ひとつの挑戦

18年3月のこの欄に載せましたが、海抜0mの四日市港より自転車と徒歩のみで、標高1212mの御在所山に登山をし、すばらしい達成感を味わいました。その後、これを3倍したら富士山か、とひそかに、海抜0mより人力のみで登る「富士山完全登山計画」を温めていました。
カレンダーを見ていて、決行するなら今しかないと、先週末に何のトレーニングもしないまま、「だめもと」で出発をしました。7月25日の帰宅後から準備を始め、22時頃に自転車を車に積んで家を出発。登山ルートは、富士に登るなら御殿場口からと決めていましたので、最寄りの海である出発点は沼津となりました。
自宅の出発が遅れ、高速の事故渋滞もあり、また沼津市内で迷い、予定の2時間半遅れ、7月26日午前2時半過ぎに沼津の海岸を自転車で出発しました。
御殿場まではなんとか順調に。しかしトレーニングなしの自転車漕ぎはつらいのなんの。途中から自転車を押して歩く羽目に。道迷いもあり、自転漕ぎの予定を2時間オーバーして8時半過ぎに登山口にやっと到着。ここまで6時間の自転車漕ぎ(押し)でした。この時点で、右脚はとうに痙攣していました。
9時過ぎ、さあ登山開始。極力ペースを落とし、あせらないように。幸い自転車漕ぎの筋肉と、登行の筋肉とは異なり、筋肉が痙攣しないように注意してなんとか登ることができました。日ごろ自分の子どもに、「ゆっくりでいいので休むな。歩いていれば必ずゴールに着く。ウサギと亀の亀で行けば、絶対に大丈夫!」とゲキをとばしながらペースを守って登らせていることを自分に言い聞かせ、子どもに恥ずかしくないように顔を思い出しながら、1時間の登行に休憩5分のペースで歩きました。14時半に8合目につき、ここからは2時間で頂上です。がんばれば日帰りも可能でしたが、あせって頂上へ行ってもつらいのみで楽しくないし、前日、医師会のビアパーティーでアルコールに浸かり、翌夜の前夜は徹夜の自転車漕ぎでしたので、ここで、仮眠(爆睡してしまいました)をとることにしました。その後は元気元気で、翌27日午前1時半に再出発。2時間で頂上着。1時間で「お鉢めぐり(頂上の火口を一周)」をし、標高3776mの剣が峰でご来光を拝み、楽しくルンルン気分で下山をしました。
6時間の自転車漕ぎ。7時間半の登行。1時間の「お鉢めぐり」のあとは1時間40分の砂走りの下山。下りの自転車はあっという間の2時間。すなわち沼津の海岸から富士山頂上まで13時間半もかけてあえぎ登ったのに、頂上より3時間40分の下りで沼津の海岸でした。これで「富士山完全登山」は完結です。
登りの途中で無理と思えば帰路は下りのみの快適な道、いつでも引き返せばいいやとお気楽な考えが心に余裕を。また限界になれば、ビバークの準備もあり、小生の中では「冒険」ではなく「お楽しみの挑戦」でした。
得られた教訓は、まず、やはり「亀」で行けば大丈夫。そして装備があれば心に余裕が。山の中で起こりうることがすべて想定内であれば何があっても大丈夫。しかし、山の準備は前の日までにしておかないかん!と、これまでどおりの再認識ということでした。

6月6日 駐車場不足!ご迷惑をおかけします。

当院の道路をはさんだ向かいの駐車場が6月いっぱいで閉鎖され、立ち退くように言い渡されました。当院契約駐車場5台のうちの3台分が7月から使えなくなってしまいます。
そこで、当院西隣の、ファミリー調剤薬局の前の1台分を新たに確保いたしました。どうぞご利用ください。しかしそれでも2台分の減となってしまいます。
皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、よろしく、ご理解をいただきますようお願いを申し上げます。

5月23日 鼻の穴から胃カメラを

近年の内視鏡技術の発展は目覚しく、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)も鼻の穴(鼻孔)から行えるほど細くなってきていることはご存知かと思います。この、鼻からの胃カメラ(経鼻内視鏡)を当院でも昨年の10月より導入をしており、説明に納得された患者さんや、鼻からを希望された患者さんには経鼻内視鏡をさせていただいています。
まだまだ経鼻内視鏡をさせていただいた患者さんの数はそれほど多くはありませんが、その利点は、咽頭反射がほとんどないことです。胃カメラを入れられるときに「おえっ」とくるのは舌の奥の部分を刺激するためで、鼻からのルートはそこの部分を刺激しないため、まったくといっていいほど「おえっ」ときません。また、検査中も「おえっ」とすることがなく、お話をすることが可能です。これらより、従来の口から検査を行っていたときにお勧めをしていた「少しぼっ〜とするようにして、苦痛を少なくする」鎮静剤はこれまで、1例も使用していません。そのため検査後すぐにお帰りになることができます。
また反対に欠点としては、鼻の痛みが人によってはあるようです。もちろん鼻、喉の麻酔はいたしますが、女性などで、鼻の穴、そのルートが狭い患者さんには、ある程度の痛みがあるようです。ただ、まったく痛くないといわれる患者さんもいらっしゃいますので、とりあえずの心配はご無用です。また鼻腔は、鼻をかむだけで鼻血が出るほど出血しやすい部分であり、内視鏡が通過することにより鼻出血をすることもあります。もちろん大量ということはなく、すぐ止血しますが、「検査後に鼻血が・・・・」という可能性は残ります。
最大の欠点は、カメラを細くすることにより画像の質が落ち、また、内視鏡の「コシ」がないため少し検査がしづらい点はありますが、これはわれわれ検査する側の努力で解決していくものと考えています。少なくとも昔の「ファイバースコープ」の時代、その後現在使用されている「電子内視鏡」への移行期と比べると雲泥の差を持って現在の細径内視鏡のほうが優れています。
私個人の考えでは、当院のような診療所では、細かな処置や複雑な内視鏡検査をするわけではなく、少しでも楽な検査で、「胃カメラ」の抵抗感を少しでも減らしていただき、一人でも多くの方に検査を受けていただきたい。胃がんも早期に発見されたほうが治療成績もいいわけですから。そして微妙な判断が必要であったり、内視鏡的な処置が必要であれば、後方病院を紹介させていただくというこれまでのスタイルで行きたいと思っています。最近では、「鼻からできる胃カメラ」として話題にもなり、カメラメーカーがテレビCMも流しています。この次に内視鏡検査が必要なときは、鼻の穴からの検査にされてはいかがですか。これまでの口からの検査経験と、今後の行う鼻からの検査の経験により、良し悪しを判断していただけばよいと思います。

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